ガバペンチン

ガバペンチン

 

◯ この薬は

鎮痛薬、鎮静薬、抗てんかん薬です。

 

 

◯ 作用

ガバペンチンは神経伝達物質ガンマアミノ酸(GABA)類縁体です。過剰に興奮した興奮性神経系において、電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し補助的な役割をになうα2δサブユニットと強く結合します。すると、神経シナプスにおけるカルシウム流入が低下し、興奮性神経伝達物質の放出が抑制されます。

 

 

◯ 効能

神経障害性の疼痛を和らげる鎮痛効果があります。

興奮しやすい猫への鎮静効果があります。

特発性てんかんにおけるケイレン発作のコントロールに使用します。他の抗てんかん薬と一緒に使用することが多いです。

投与量は体重に合わせて、1日1−3回です。

 

 

◯ 副作用

副作用が少ない薬です。まれに大人しくなる、ふらつく、食欲低下、嘔吐、下痢などが起こります。その場合は病院にご相談ください。

何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。

 

 

◯ 相互作用

アルミニウムやマグネシウム分を含む制酸剤(胃腸薬)と同時に飲むと、薬の効果が落ちてしまいます。飲ませる際には2時間以上間隔をあけましょう。

 

 

◯ 注意

この薬は効かせ続けることが大切です。症状が良くなっても投薬回数を守って、急に薬をやめないでください。

 

 

処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。

余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。