カプロモレリン
◯ この薬は
食欲増進薬です。慢性疾患での食欲低下時に使用します。
◯ 作用
選択的グレリン受容体作動薬。
①カプロモレリンは脳内の成長ホルモン分泌刺激受容体1aに作用して、食欲中枢を刺激する。
②カプロモレリンは成長ホルモン分泌を促し、肝臓におけるインスリン様グロースファクター産生を刺激し、筋肉量増加および体重増加効果がある。
◯ 効能
猫の慢性疾患に伴う食欲不振と体重減少を改善する効果があります。
約80%の猫に効果があり、投与を続けていると食欲や体重が2週間くらいでゆっくり増加します。
投与量は体重に合わせて1日に1回です。
◯ 副作用
ヨダレが多く出る事がありますが、気持ちが悪いせいではないので、しばらくすると収まります。
まれに嘔吐や下痢になることがあります。
糖尿病や肝不全の場合は注意して使用する事。
具合が悪くなった場合は基礎疾患が悪化したせいかもしれません。副作用のせいだと思い込まずに、早めに病院にご相談ください。
◯ 相互作用
特になし。
サプリメントは飲み合わせがわからないので与えるのは控えてください。
◯ 注意
この薬は効かせ続けることが大切です。症状が良くなっても投薬回数を守って、最後まで薬を飲みきってください。
◯ 投与方法
1. ボトルキャップをとり、添付のシリンジを差し込み、ボトルを逆さにして投与する量の薬剤を吸い取る。
2. ボトルの向きを元に戻し、シリンジを抜き取り、キャップを閉める。
3. 薬剤を猫の口に投与する。
4. シリンジとシリンジ内筒を水で洗い、乾燥させる。
処方してから3ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。